ここのところ、「千葉県松戸市の○○が得意な弁護士・司法書士」とか、「松戸市の○○に強い弁護士」というようなタイトルのページがGoogle検索で上位に表示されています。

今回の投稿は、「時効援用 松戸市」のキーワード検索でもそのようなページが上位表示されることから、この状況への対応策などについて私なりに考えてみたものです。結局は、つらつらと思ったことを書いているだけになってしまいましたが。

1.時効援用で上位表示されているサイト

2.専門家検索サイトによる集客効果は

3.現在おこなえるSEO対策

4.再び司法書士事務所が上位表示されるには

1.時効援用で上位表示されているサイト

最近のGoogle検索の傾向として、司法書士事務所や法律事務所(弁護士)が運営するウェブサイトよりも、企業が運営する弁護士(司法書士)検索サイトが上位表示されるようになっていると感じます。

たとえば、「時効援用 松戸市」でGoogle検索すると、当事務所の借金の消滅時効援用のページが長らく1位をキープしていたのが、いつの間にか3位に下落しています。

その代わりに、1位が「千葉県松戸市の時効援用が得意な弁護士・司法書士」、2位は「松戸市の時効の援用に強い弁護士」とのタイトルの弁護士(司法書士)検索サイトのページとなっています。

このことは相続手続き関連の相続登記や相続放棄などのキーワードでも同様であり、個々の司法書士事務所(法律事務所)によるサイトよりも、企業が運営するポータルや専門家検索のサイトが上位表示される傾向が強くなっているようです。

念のため、松戸市以外の状況も見てみると「時効援用 千葉県」、「時効援用 柏市」、「時効援用 船橋市」の全てで、松戸市の場合と同じサイトが1位,2位となっていました。

2.専門家検索サイトによる集客効果は

このような弁護士(司法書士)検索サイト経由での問合せが実際どれほどあるのかは不明であるものの、検索結果ページを見るとそれなりの数の弁護士が自ら登録をおこなっているようです。

私個人の認識としては、このような専門家検索サイトに登録してもあまり効果はないと考えていましたが、「時効援用 松戸市」など多くの検索キーワードで1番目に表示されるのだとしたら、それなりの効果はあるのかもしれません。

ただし、効果を得ようとするならば有料会員になる必要があるでしょうし、また、現在は「時効援用 松戸市」などのキーワードで1位であるとしても、それをいつまでキープできるかは分かりません。

よって、このようなサイトに登録しようとするならば、費用対効果を常に確認し、その時点で成果が得られているところを利用するべきでしょう。現在の上位に表示されているサイトがどうであるかはさておき、このようなサイトの栄枯盛衰は激しいものです。

3.現在おこなえるSEO対策

だいぶ話がそれましたが、今のようなGoogle検索の傾向が続く限り、司法書士事務所が自らSEO対策をすることにより集客をおこなうのは、今後さらに難しくなっていくように思います。

現実にも「司法書士 松戸市」で検索した場合にも、今のところ当事務所サイトが1位であるものの、2位には「松戸市のおすすめ司法書士10社を徹底比較」とのタイトルのページが入っています。

他にも、マピオン、goo地図といった地図サイトのページや、「千葉県松戸市の司法書士5選」というタイトルのページなどが10位以内に入っており、司法書士事務所によるページが上位表示されるのはなかなか難しい状況になっているようです。

当事務所のように、事務所所在地である千葉県松戸市内では非常に強かったはずのサイトでも苦戦しています。少しチェックを怠っていると、今まで上位表示されていたはずのキーワードでも、専門家検索サイトなどに抜かれていたりもします。

私が現在おこなっているSEOは、上位表示を目指して頑張っているというよりも、穴が空いた多数のバケツの周りを右往左往しながら駆け回っているような状況とでもいえるでしょうか。

4.再び司法書士事務所が上位表示されるには

ただ、司法書士がいくら個人で頑張っても、企業が圧倒的な物量を注いでおこなうSEOをすぐに上回るのは難しいとしても、Google検索のアップデートにより状況が再び変わる可能性もあります。

利用者の立場に立って考えても、「時効援用 松戸市」のGoogle検索で「千葉県松戸市の時効援用が得意な弁護士・司法書士」とのタイトルのページが1位であるのは、必ずしも望ましい状況であるとはいえません。

このサイトにアクセスすれば、本当に時効援用を得意とする専門家が見つかるわけではなく、ただ単にサイトへ会員登録している弁護士(司法書士)の一覧が見られるだけだからです。

それを言ってしまえば、「時効援用 松戸市」で1位になっている司法書士事務所が本当に時効援用を得意としているとは限らず、たんにSEOに力を入れているだけだという話にもなってしまいますから、結局はGoogleとのイタチごっこのようでもあります。

たとえそうだとしても、企業が運営するポータルサイトへ登録しているだけの専門家よりも、時効援用の業務を積極的に手がけ、集客をするために自らSEO対策をおこなっている専門家を選んだ方が利用者のためになるとも考えられます。

今でもGoogle検索は不完全なものですから、その時どきのアップデートによりどのようなサイトが上位表示されるかが変わってきます。そのため、再び専門家自身が運営するサイトが、上位表示されやすくなるかもしれないわけです。

結局そんなことにはならず、個人が運営するサイトの時代はこのまま終わってしまうのかもしれませんが。それでも、これまでSEOによる集客でなんとかやってきた私としては、夢よ再びの気持ちでもう少し頑張ってみたいと思っております。

最後に、松戸市の時効援用に強い司法書士はこちらです。