「時効援用 松戸市」で当事務所の「消滅時効の援用」のページが1位になっています。簡裁訴訟代理等関係業務の認定を受けた司法書士は、依頼者(債務者)の代理人として、消費者金融、クレジットカード会社、債権回収会社などへの消滅時効援用の手続きをすることができます。

認定司法書士であっても債務の元金が140万円を超える場合の消滅時効援用をすることはできませんが、時効援用の対象となる消費者金融などからの借金の元金が140万円を超えることは少ないので、代理権の範囲が問題になるケースは僅かです。

ただし、1件あたりの報酬単価が低く、また、時効援用のご依頼が将来にわたって多数入り続けるとは思えないので、あくまでもニッチな業務だといえます。そのため、大手の弁護士法人や司法書士法人が積極的に集客をすることもないので、当事務所が「時効援用 松戸市」で1位を維持できているのでしょう。

実際、「債務整理 松戸市」では、債務整理(任意整理、個人再生、自己破産)のご相談が何とか4位に入っているものの、検索順位は低迷しており、ウェブサイト経由のお問合せも減少しています。

かつては、個人再生、自己破産などのご依頼もコンスタントに入っていましたが、今ではリスティング広告により集客する大手の弁護士法人などにほとんどの相談が流れていってしまっているのでしょう。

当事務所の場合、債務整理関連業務の比率はごく僅かになっているので、売上への影響は微々たるものですが、かつては主力ともいえた業務のご相談がほぼ消滅してしまったわけです。ネット集客をメインに営業を行っている場合、特定の業務についての集客が突然全くできなくなるという事態もあるのです。

話がそれましたが、ニッチな業務である時効援用については、大手が独占するような事態が訪れることはないでしょうが、そもそも市場規模が全く違います。そして、時効援用なら出来るかもと思う同業者の方がいたとして、時効援用に手を出すならば、任意整理などの債務整理業務にもしっかり取り組むようにしてください。

時効援用を前提に相談に来たとしても、そもそも消滅時効が成立していない場合も多いですし、また、時効援用の依頼を受けたものの、手続きを開始してみたら時効ではなかったというケースも珍しくありません。認定司法書士として相談、依頼を受けるならば、時効ではなかった場合の処理もちゃんとしなければなりません。

そもそもの話として、時効援用で集客しようと考えて今からウェブサイトSEOなどに取り組んでもすでに遅いとも思いますが。頑張っても検索順位が上がるか分かりませんし、たとえ順位が上がってもそんなに多くの依頼が入るわけでもありません。

ここまでの話だと、私が時効援用ならば集客が可能だと事前に予測して、ウェブサイトの集客に取り組んできたように感じられるかもしれませんが、実際にはぜんぜんそんことはありません。幅広くメニューを並べておく中で、いつのまにか検索順位が上がり集客できている分野を発見し、そこに注力していった結果です。

このように結果として集客できたという分野に対して、債務整理など大手が狙って参入してくるキーワードでは、個人がネットで集客するのは非常に難しいです。たとえば、「相続登記」については、ネット集客する司法書事務所のほとんどが最重要ターゲットにしているでしょうから、狙って検索順位を上げて集客するのは非常に難しいといえます。

それでも、現状では債務整理などとは異なり、弁護士など他士業と競合するものではないので、まだそれほど競争激しくないと思われますが今後のことは分かりません。大手の弁護士法人や税理士法人が相続登記まで一括して根こそぎ集客することもあるかもしれません。税理士の場合は司法書士の力が必要となりますが、弁護士ならば司法書士を入れずに完結させることも可能です。

そんな士業間の競合をはるかに凌駕して、ChatGPTなどのAIを利用したサービスが参入してくるのか。たまにブログを更新すると、危機感を煽るようなことばかり書いて申し訳ないですが、個人の司法書士事務所がいったいどうやって集客をしていけば良いのか、考えれば考えるほど悲観的にならざるを得ません。

最後にこのウェブサイトのトップページ「松戸市の高島司法書士事務所(松戸駅徒歩1分)」が「司法書士 松戸市」で5位にまで戻ってきました。司法書士検索サイトや地図サイトが強い傾向が続いており厳しい状況ですが、なんとか更なる上昇を目指していきたいと思っております。SEOは諦めたらそこで試合終了ですよ。