千葉県弁護士会松戸支部のウェブサイトによれば、松戸市内には33軒の法律事務所(弁護士法人を含む。以下、「法律事務所等」とします)があります。このうち、ウェブサイトのURLを公開しているところは25軒なので、8割以上の法律事務所等がウェブサイトを公開していることになります。

千葉司法書士会の会員名簿には、ウェブサイトの欄がないので正確な数字は分かりませんが、Webサイトを公開している松戸市内の司法書士事務所の割合はずっと少ないはずです。

司法書士よりも弁護士の方が、広告宣伝活動についての規制が厳しいとの印象を持っていたので、ウェブサイトを開設している法律事務所等がこれほど多くなっていることに驚きました。そして、それぞれのサイトをざっと確認してみたところ、すべての法律事務所等がウェブサイト経由での相談を受け付けています。

司法書士事務所の場合には、現在でも一見さんからの相談を積極的に受け付けていないところが多いはずなので単純には比較できないものの、ウェブサイトによる広告宣伝活動において、司法書士は弁護士に既に大きな差をつけられているようです。

現実問題としても、ネットで相談先を探そうとした場合、司法書士事務所よりも法律事務所の方が目に触れる可能性が高いわけです。

『司法書士は街の身近な法律家』だというようなキャッチフレーズが使われることがありますが、少なくともネット上においては弁護士の方がよっぽど身近であるといえます(ネット上に限らず、街中で見かける司法書士事務所でも、気軽に相談に入って行けそうなところはほとんど見たことはありませんが)。

もちろん、ウェブサイトを開設していない松戸市内の司法書士事務所が、どこも順調に売上を伸ばしており新たな仕事を受ける必要性など全くないのだというなら、大きなお世話かもしれません。しかし、今の時代になってもネットで情報を得ることのできない司法書士事務所が大部分だというのは、この業界の先行きが不安にもなります。

私個人の立場でいえば、松戸市内でウェブサイトによる広告宣伝活動に力を入れる司法書士事務所が少ない方が、当事務所へのお問い合わせが多くなる可能性が高いのですから、現状のままでも別に構いません。しかしながら、司法書士のネット上での存在感があまりにも薄いのはいかがなものかと思ってしまいます。

日本全国に目を向ければ、強力なサイトを持つ司法書士事務所も数多くありますから、ネットで検索している方については松戸市以外の千葉県内や、東京都内へ相談に行っているのかもしれません。そうであれば、松戸市内での優位性を保っていられる現状が維持されていくのが、私にとってはやはり喜ばしいことにはなりますから何度も言えませんけど。

今回の投稿は、松戸市内の法律事務所等によるウェブサイトの数多さに驚きついつい書き連ねてしまいましたが、ウェブサイトによる集客を考える際は、司法書士だけでなく、弁護士、税理士、その他の士業の動向にも注意を払っていくべきだとあらためて感じさせられました。

ただ、法律事務所等によるウェブサイトが多くなったといいつつ、現在のところ当司法書士事務所サイトは十分な競争力を保っていると思われます。たとえば、「債務整理 松戸」のキーワードでグーグル検索すると債務整理のサイトが2位に入っています。

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