相続関連の業務についてのご相談・ご依頼が急減しています。ウェブサイトへのアクセス数、Google検索順位ともに大きな変動はみられないので、他の司法書士等へご相談者が流れているというわけではなさそうです。

そうであれば、原因として考えられるのは、新型コロナウイルス禍により外出を控えている人が多いということでしょうか。もう少し感染者数が落ち着くまでと考え、相談へ行くのを先延ばしにしている人が多いのではないかということです。

相続放棄など期限が決まっているものを除いては、相続登記や預貯金の相続など、司法書士に相談・依頼する相続関連の手続きには緊急性が高いとはいえないものが多いです。また、相続関連手続きのご相談者は比較的高齢である比率が高いため、余計に新型コロナウイルスの影響を強く受けているということです。

新型コロナウイルス感染者数が明らかに減少してくるようなことがあれば、ご相談件数もある程度は回復してくるでしょうが、完全にコロナ前の水準へと戻るまでにはかなり時間がかかるかもしれません。

前置きが長くなりましたが、新型コロナウイルス禍にあっても需要が高まる可能性が高い業務として、債務整理(任意整理、自己破産、個人再生)のご相談を増やすべく、債務整理関連のキーワードについてのSEO対策に力を入れていこうと考えました。

当事務所では、2002年の新規開業時からずっと債務整理業務を取り扱っており、かつては売上の大部分を債務整理関連業務が占めている頃もありました。現在では、相続関連業務に力を入れていることもあり、債務整理関連業務の比率は下がっていましたが、それでもコンスタントに自己破産や個人再生の申立を手がけています。

自己破産や個人再生の申立てでは、弁護士が申立代理人となる場合と、司法書士が書類作成しての本人申立とでは、裁判所からの取り扱われ方に当然違いがあります。そのため、弁護士に依頼するのが間違いないのは確かなのですが、個々のケースによっては司法書士への依頼でも全く問題ないこともあります。

そこで、司法書士で問題無いと考えられるケースについては当事務所で受任し、弁護士に依頼すべきだと考えられるケースについては弁護士への依頼をお勧めしています(もしも、当事務所よりも報酬設定が低額な法律事務所があるならば、全件について弁護士に依頼した方が良いのかもしれませんが、そこまで報酬が安い弁護士はほとんど存在しないでしょう)。

その辺の切り分けを確実にするにはかなりの経験と知識が求められると思われるので、債務整理業務を未経験の司法書士が、今になって急に自己破産や個人再生手続を取り扱おうとするのはあまりお勧めできません。裁判所によって違いはあるでしょうが、自己破産申立件数がかつてよりも減少している現在では、裁判所から追完や報告を求められる事項が非常に多くなっています。

知識の無いままに何となく書類作成をして申立てをしてしまったりすれば、後でどうにもならなくなる恐れもあります。自己破産や個人再生の申立てを取り扱おうとするならば、それなりの覚悟を持ってあたる必要があるでしょう(この点については、即独のようなかたちで事務所を開設している弁護士にも同様のことがいえるかもしれませんが)。

私が債務整理業務(とくに自己破産、個人再生の申立て)を積極的に取り扱わなくなった原因も、以前に比べて1件あたりにかかる手間が激増したことが大きな理由です。報酬額に比べて手間がかかりすぎるため、債務整理を主要業務することを躊躇するようになってしまったのです。

報酬額をアップすれば解決する問題ではありますが、現状の自己破産申立の司法書士報酬(税込22万円)であっても、なかなか積立が完了せずに申立てできないようなケースも多いため、報酬額を上げてしまえば更に業務が滞ることでしょう。

そこで、債務整理関連業務について、ウェブサイトのSEO対策をほとんどおこなわなくなったことにより、自然にGoogle検索順位が下落し、ご相談・ご依頼も減っていったというわけです。

だいぶ話が逸れてしまいましたが、新型コロナウイルス禍により相続関連業務のご依頼が減少してしまった現在、事務所経営を安定させていくために、当面は債務整理関連業務を積極的に取り扱っていこうと考えた次第です。そのために、Google検索順位の上昇を目指していきます。

たとえば、「債務整理 松戸」で検索すると、債務整理・借金返済の相談 | 松戸の高島司法書士事務所のページは2位に入っていますが、当ウェブサイトの債務整理のページは15位となっています。

「自己破産 松戸」では、自己破産(個人債務者)が4位、「個人再生 松戸」だと、個人民事再生(個人再生手続き)が7位というような状況です。これを、自己破産、個人再生のいずれについても、早急に3位以内に上げていきたいと考えています。

下落したとはいっても、現在でもそれなりの位置にいるのですから、SEO対策に力を注げば順位上昇は難しくないだろうと期待しています。一気に順位を戻すことで、自己破産、個人再生をあわせて月に2件程度でも受任できるようになれば、事務所経営はかなり安定するでしょう。

そして、月に2件ずつの自己破産または個人再生の申立てであれば、業務量の負担はそれほど大きくありません(かつては、それ以上に多くの申立てをコンスタントにしていた時期もあるので)。年内には何とかそのような状況に持って行けるよう頑張ってみるつもりです。

ネットによる集客をおこなっている司法書士事務所では、売上の減少に苦しんでいるところも多いことでしょう(他の事務所と情報交換をしていないので、減少しているのは当事務所だけかもしれませんが)。すぐにコロナ前の状況に戻ることはないでしょうが、努力と工夫で何とかこの苦境を乗り越えていきましょう。