このブログは、千葉県松戸市で事務所を開業する司法書士高島一寛が作成しています。

私は、2002年に2月の新規開業当初から事務所Webサイトを開設していました。サラリーマン時代にコンピュータ・プログラマの経験があり、簡単なWebサイトの作成経験もあったため、事務所ホームページも自作でした。

当時は、司法書士など士業事務所によるホームページがごく珍しかった頃だったので、ホームページがあるというだけで結構な数のお問い合わせがコンスタントに入っていました。そのため、Webサイトの作成以外にはさしたる営業活動もしないまま、1年ほどで事務所経営を軌道に乗せることができました。

しかし、ネットによる集客が容易だった時期はそれほど長くありませんでした。開業から数年が経つと、徐々に司法書士事務所によるホームページの数が増えはじめたため、そう遠くない将来にネットによるマーケティングのみでは事務所経営が困難になることが予想されたのです。

それでも、他のマーケティング手段を考えつつも、新規参入者に対する優位性だけは保とうとしていました。具体的には、検索順位だけは他の事務所に負けないように努力し続けたのです。いくら他の司法書士事務所のホームページが増えても、Webサイトが1位に表示されていれば、当事務所を選んで貰えるだろと考えたからです。

そして、SEO(検索エンジン最適化)という言葉が一般的で無い頃から、試行錯誤しつつもSEOに取り組んできました。これだけ長くSEOを追求してきた経験がある人は司法書士に限らずごく僅かであるはずです。そんなわけで、結果としては開業から10年以上経った今でも、ネットによる集客をメインにして何とか事務所経営を続けることができています。

なぜ、SEOや集客の手法を公開するのか

私も現役の司法書士であり、今後もネットによるマーケティングによって事務所経営を続けていこうと考えています。したがって、当事務所への集客にマイナスになるようなことをするつもりはありません。

ただ、私が書いていることは、SEOなどについて書かれているWebサイトやブログで簡単に手に入る情報ばかりです。そこに、司法書士である私が実践したことによる考察が含まれているだけです。同じようにしたからといって、同じ結果が得られるとは限りませんし、何より10年以上もWebサイトの運用をおこなってきた、私と同じことがおこなえる人はほとんどいないはずです。

そこで、試行錯誤を続ける自分にとっての備忘録的な意味も込めて、このブログを書いていこうと思っている次第です。

司法書士・士業事務所のSEOは難しいのか

たとえば、司法書士の1語によるGoogle検索で1位を取るのは難しいでしょう。というよりも絶対に無理ですし、そんなキーワードで1位を狙う意味はありません。一般には、司法書士などの業種名に、地域名を掛け合わせた複合ワードでのSEOをおこなうことになるでしょう。それであれば、狙う地域名にもよりますが、だいぶ難易度が下がります。

このWebサイトのドメイン名(www.shihou-shoshi.com)を取得し、Webサイトを公開したのは2015年1月のことです。それから、1年も経たない11月の時点で「司法書士 松戸」のキーワードによるGoogle検索で当サイトトップページが2位にランキングされています。1位は10年以上も運用してきた当事務所の旧メインサイト(www.office-takashima.com)なので、1年足らずのうちに他事務所の全てのWebサイトよりも上位にきたわけです。

千葉県松戸市以外の地域をターゲットとしたSEOはおこなったことがないので、他の地域のことは分かりません。けれども、松戸は人口約50万人のそれなりに大きな街であり、また、法務局(千葉地方法務局松戸支局)と、裁判所(千葉地方・家庭裁判所松戸支部、松戸簡易裁判所)があるため、司法書士事務所も多数存在します。

そんな、松戸の司法書士事務所の中で、1年もしないうちに2位まで上昇できたのですから、他の業種と比べればまだまだSEOが容易である可能性は高いといえるでしょう。

司法書士以外のキーワードについては、「相続登記」で9位、「相続放棄」で14位に位置しています(2015年11月27日現在)。どちらも、このブログのドメインとは異なるサイトではありますが、私が1人で作成しているWebサイトです。相続登記のようなキーワードで、これ以上の上位を狙うのはさすがに難しいと思われますが、無理をせずに着々と上位表示を目指していきます。

ちなみに、「司法書士 SEO」だとこのブログが1位です。SEOコンサルティング業などを営んでいるわけでは無いので、ほとんど意味がありませんが。

Webサイトによる集客は可能か

可能だけれども、決して簡単では無いというのが私の答えです。少なくとも、私はネットによるマーケティングのみで事務所経営を成り立たせてきましたし、他にもそういう司法書士や、その他士業の事務所はいくつもあるはずです。しかし、「これから新規開業する事務所が」との但し書きをつけたとすれば、難易度は格段に上がると思います。

既存の司法書士事務所と比較された場合に、どうしたら自分を選んで貰えるのか。ネットで司法書士事務所を探そうとする人は、検索上位に表示された事務所の中から、最も良いと思ったところを選んで問合せします。そして、とくに問題が無ければそのまま依頼します。つまり、地域で1番良いと思って貰うことができなければ、問い合わせすら来ない可能性が高いのです。

「開業したばかりなので知識も経験も無いけれど、やる気はあるし若さなら負けません」とホームページに書かれていたとして、その司法書士事務所に依頼しようと思うでしょうか。それならば、どこでどうしたら自分が1位になれるのか。それを考え追求していくしかないでしょう。もしかしたら、このブログでそのヒントが見つかるかもしれません。