1.相続開始の時期
被相続人の亡くなられた時期です。大まかな時期のみをお知らせくださっても差し支えありません。
2.相続人の数、被相続人との続柄
財産を相続する方の人数ではなく、法定相続人に当たる方が何人いらっしゃるかをお知らせください。また、続柄としては、配偶者(妻、夫)、子、直系尊属(父母、祖父母)、兄弟姉妹のほか、代襲相続が発生しているときには被相続人の孫、被相続人の兄弟姉妹の子などの場合もあります。
3.遺言書の有無
遺言書がある場合には、公正証書遺言、自筆証書遺言など、遺言書の種類もお知らせください。
4.登記する不動産、所在地
ご自宅の土地と家であれば記載例のようになります。共有の場合には、「土地の持分2分の1」のように持分もお知らせください。マンションであれば、「松戸市にあるマンションの1室」のような書き方でも結構です。
また、ご自宅以外にも、土地や建物を所有されている場合には、その内容もお知らせください。
5.不動産の固定資産評価額
固定資産税の納税通知書(または、固定資産評価証明書)をご覧ください。価格、評価額などとして、固定資産評価額が書かれているはずです。見方が分からなければ、土地や建物のだいたいの価格でも構いません。
土地が私道(公衆用道路)の場合など、評価額が0円となっているときは、その旨をお伝えください。また、マンションの敷地については、敷地である土地全体の評価額が書かれていることがあるので、その場合には、「敷地権の割合」もお知らせいただく必要があります。
6.相続財産の内容
遺産分割による相続の場合にお書きください。銀行預金、郵便貯金、有価証券(株式、債権など)、ゴルフ会員権、自動車など、大まかで構いませんのでお知らせください。なお、相続手続きが必要なのは不動産のみである場合には記入不要です。
相続財産の内容をお知らせいただくのは、遺産分割協議書を作成する手間を把握するためですので、金額などは不要です。たとえば、「銀行預金3口座」のような記載で十分です。
7.その他(特記事項など)
見積もりをするに際して、必要だと思われることがあればお書きください。たとえば、相続人中に未成年者、または成年後見人がいらっしゃる場合や、代襲相続、数次相続が発生している場合などです。